クレバードリッパーのレシピが知りたい
注意点とかあれば聞きたい
そのような質問にお答えします。
こんにちは、創業81年目「新田珈琲」焙煎士の新田和雄です。
自己紹介になりますが、自分は、
・JCQA認定コーヒー鑑定士
・CQI認定Qアラビカグレーダー
・SCAJアドバンスドコーヒーマイスター
・JBAバリスタLevel1
・コーヒーインストラクター3級トレーナー
などのコーヒー関連の資格を所有しております。
競技関連では、以下の「コーチ」経験があります。
・ジャパンカップテイスターズチャンピオンシップ 日本優勝
・ワールドカップテイスターズチャンピオンシップ 世界14位
・ジャパンハンドドリップチャンピオンシップ 日本3位
また、十数年の焙煎経験もあり、これらの知識や経験を活かし分かりやすく、説明していきたいと思います。
この記事でのレシピは、実際に「新田珈琲」で使用しているレシピになります。
抽出と検証を何度も繰り返し、このレシピになっています。
今後も変更の可能性はありますが、よければ参考にしてください。
必要なもの
- クレバードリッパー(抽出量に合わせて、SまたはL)
- スケール(はかり)
- タイマー
1杯分(150ml)抽出のレシピ
使用器具
- クレバー(Sサイズ)
- クレバー(Lサイズ)
材料
- コーヒー:14g(中挽き)
- お湯:90度程度
手順
- ① ペーパーリンス後、珈琲セット
- ② 蒸らし用にお湯を満遍なく掛ける(50ml以下)
- ③ 30秒程度蒸らす
- ④ 200mlまでお湯をかける
- ⑤ 2分00秒でサーバーセット
- ⑥ 150ml抽出で終了
2杯分(300ml)抽出のレシピ
使用器具
- クレバー(Lサイズ)
材料
- コーヒー:25g(中挽き)
- お湯:90度程度
手順
- ① ペーパーリンス後、珈琲セット
- ② 蒸らし用にお湯を満遍なく掛ける(70ml以下)
- ③ 30秒程度蒸らす
- ④ 380mlまでお湯をかける
- ⑤ 1分50秒でサーバーセット
- ⑥ 300ml抽出で終了
3杯分(450ml)抽出のレシピ
使用器具
- クレバー(Lサイズ)
材料
- コーヒー:36g(中挽き)
- お湯:90度程度
手順
- ① ペーパーリンス後、珈琲セット
- ② 蒸らし用にお湯を満遍なく掛ける(100ml以下)
- ③ 40秒程度蒸らす
- ④ 520mlまでお湯をかける
- ⑤ 1分40秒でサーバーセット
- ⑥ 450ml抽出で終了
クレバードリッパーの特徴
クレバードリッパーでのコーヒーの抽出は、主に 粉とお湯の接触時間により味の抽出を行う浸漬式 を利用しており、細やかな注湯テクニックより、粉量、湯量、時間をはかる方が大切になる為です。
また、同じレシピと、同じコーヒーの粉を使用すれば、大きく見ると同じ味を抽出することが出来る為、味の規格化(マニュアル化)がしやすく、お店などで、スタッフによりコーヒーの味が違うという事も少なくなります。
実際に、新田珈琲のコーヒーをご利用いただいております店舗さん(カフェ、レストラン)の中には、スタッフによる味の違いを少なくする為に クレバードリッパーを使われているお店もあります。
このように、お湯のかけ方を気にせず、コーヒーをおいしく飲むことができますので、手軽にコーヒーをおいしく飲みたいと思われている方や、コーヒーの抽出は良くわからないという方にも、おすすめできる器具と言えます。
フレンチプレスでは、コーヒーの粉をペーパーで濾すのではなく、金属または樹脂製のフィルターで濾すため、油分を通すのが特徴になります。
一般的なペーパードリップのすっきりとしたイメージの味わいがお好みの方は、クレバードリッパーがお勧めです。
よりコーヒー感のある、コーヒーを丸ごと楽しみたいという方には、油分や微粉を通すフレンチプレスもいいかもしれません。
注意点
お店で、器具を販売している時にもお伝えしていることになります。
クレバードリッパーは、サーバー(グラスポット)にセットした時に抽出が行われます。
その際に上がり下がりする部分がありますが、この部分は取り外せます。
実は、この部分には、爪(出っ張り)が4か所あり、本体には、それを受ける部分(くぼみ)が、同じく4か所あります。
また、お湯の抜ける(弁になっている)部分は、シリコンで出来ており、この部分に関しては劣化(硬化)する消耗品になります。
さらに正しく使用していても、シリコン部分がうまくはまらずお湯が漏れる場合がありますので、
まとめ
ということで、まとめますと
- 必要なもの
- 1杯(150ml)~3杯(450ml)までの抽出レシピ
- 注意点
となっております。
繰り返しになりますが、粉量と湯量、そして接触時間で、抽出を行うことから、
さらに浸漬式で、規格化(マニュアル化)しやすい事から、色々と調整がしやすい器具とも言えます。
是非、この記事のレシピを参考にして、そこから、粉量や湯温などを変更して、ご自身に最適なレシピを見つけて下さい。